「N氏の住まい」模様替工事
2013.11.21現在、工事は漆喰塗りが終了です。
日々此建築では、漆喰仕上げをスタンダードにしていて、施工も自分たちで行います。
漆喰といえばお城や蔵の壁を思い浮かべる方も多いかと思いますが、もちろん内装仕上げ材としても古くから用いられて来た材料です。最近では、DIY向けの製品が販売もされていたりして身近な材料かもしれません。
消石灰が主成分である漆喰はその性能、効果として主に、
・調湿性(40 g/㎡/24h程度らしい)
・防カビ・抗菌性
・不燃性
などがあり、聞いたことがある方もいられるかと思います。他にもホルムアルデヒドの吸着、消臭性などがあるようです。
もちろん、こうした性能も漆喰を選択する上では重要な部分ですが、私たちはこうした部分よりも、その質感や仕上がりの表情、施工性を重要な部分として捉えています。
同じ「白い壁」でもペンキやクロスとは違い、スサや鏝ムラによって単に「白い」だけではなく「不均一」な表情がうまれます。その表情は光の当たり方によって、見え方が変わります。そして、二つとして同じ「白い壁」ができることはありません。「均一」な仕上がりを良しとする考え、場所もあるかと思いますが、「不均一」である方が温かみや味わいがあると思います。
また、こうした「不均一」さを良しとすると、素人にでも非常に扱いやすい材料で、これまで施工したお宅では、お施主さまのご家族と一緒に漆喰塗りをしたりもしています。こうした、お施主様にも家づくりに参加してもらえる「場」ができるという点も、重要な部分だと思います。
と、つらつらと長くなりましたが、工事は建具の吊り込みを残すのみ。
全容は、もう少し引っ張ります!